●耳の中に3つ目のマイクを配置したリサウンド・ワン マリー 発売
2020年8月、デンマークの補聴器メーカーGNリサウンドから新しい補聴器が発売されました。その名も「リサウンド・ワンマリー」。
今回は、この補聴器のどこが「世界初」なのか、そして、それによってもたらされるメリットを紹介いたします！
●「耳介」と「耳介効果」について
耳に手をかざすと音がよく聞こえるようになりますよね。
この働きを集音効果といいますが、耳介もその形状から集音する働きがあります。
また、
音が左右の耳に到達する時間差と音圧差により、音が左右どちらの方向から来ているのかを判断し
高周波は耳介を回り込みにくく、低周波は耳介を回り込みやすいという音の特性の違いから、
音が前方・後方のどちらの方向から来ているのかを判断しています。
(つまり後方からの音は高周波が届きにくい為、ややこもった音に感じます)
そのように本来、一人ひとり異なる形の耳介によって、耳はより音を聴き取りやすくしているのです。
BTE型・RIC型・RIE型などと呼ばれる、いわゆる耳かけタイプの補聴器はマイクが、耳介の上～後あたりに配置されますので、耳介効果は得られません。
GNは、耳介効果が得られていない聴こえは、本来その人の耳で聞こえるはずの聴こえではないと考え、本来の聴こえを得るためには、耳穴の部分にマイクを設置するべきと考えました。
●耳かけタイプなのに、耳介効果が得られる補聴器、それが「ワンマリー」
リサウンド・ワンマリーは、通常の、補聴器本体部分のマイク２つに加え、世界で初めて、３つ目のマイクを、耳穴に収まる部分に設置しました。この部分にマイクを設置することによって、耳介効果を活用した、装用者本人の、本来の聴こえにさらに近づけています。
静かな場所では、３つ目のマイクをメインとすることで、自然な聴こえを届け、周囲の音環境が騒がしくなると、本体側の２つのマイクも活用して、会話を聴き取りやすくします。
- ３つ目のマイクを活用して得られるメリット
- 耳本来の集音機能を最大限に生かすので、より、自分の耳で聞いた音に近くなる
- 本来感じる音の方向や周囲の空間を実感しやすくなる
- マイクが耳の中に配置される為、散歩やサイクリングなどで風切り音が気になりにくい
●上質なデザインとカラー
デザインは取り扱いやすい平行四辺形のような形状となり、質感は光沢を抑えたマットな処理をされています。充電式のみ、日本限定色の「リサウンドレッド」が選択できます。
●価格
| 充電式(充電器代込み) | 従来の空気電池式 | |
| リサウンドワンマリー9 | 563,000円 | 530,000円 |
| リサウンドワンマリー7 | 413,000円 | 380,000円 |
新開発のフラッグシップモデルとあって、補聴器の中でも、高額の価格設定をされています。一般的に、GNは上位モデルから順に、「9」「7」「5」「4」という形で、グレードがありますが、今回は上位の「9」と「7」のみが発売となっています。※同時に発売された、２マイクの「リサウンド・ワン」という補聴器には「9」「7」「5」「4」という４グレードが発売されております。２マイクではありますが、同じく最新技術が詰め込まれた補聴器です(160,000円～)
●まとめ
GNから発表された
「リサウンド・ワンマリー」いかがでしたでしょうか？
より自然な聴こえを求めて、耳の中に３つ目のマイクを配置した次世代の補聴器に期待を持っていただけたかと思います。
当店は、無料で数週間お試しいただくことができますので、
少しでも気になった方はお気軽に当店にてお試しいただけたらと思います。
ただ、一人ひとり、聴力や生活環境、聴こえの感じ方やニーズなどは千差万別で、当店でも複数の補聴器をお試しいただくことがありますが、必ず皆様同じものを好まれることはございません。
当店は、複数のメーカーの補聴器を取り扱うことで、より幅広い選択肢の中からお客様にピッタリな補聴器を選んでいただける体制を整えております。
ぜひ当店にて、この補聴器をはじめ、さまざまな補聴器をお試しいただけたらと思います。
お気軽にご相談ください！